九州メディカル

調剤薬局を運営する企業のオフィスはマンションの1階にあり、幅7.5メートル×奥行13メートル×3スパンという広さであった。それぞれを「カフェ、レスト、ラボ」と呼び性格の異なる3つの空間とした。

カフェ = 働く場 + 休憩の場
多様なシチュエーションに対応した家具を設置した。一部の床を上げることで日本古来の土間と和室の関係を生み出し、通りすがりに腰掛けて雑談をしたり、靴を脱いでくつろげるエリアでは少し横になったりと、豊かな空間として機能した。一部天井を排除し木製ルーバーを設置することで圧迫感を排除し空間に明るさを与え、和やかな場となるよう人間の本能に訴えかける赤土をイメージした色で仕上げた。

レスト = 更衣室 + 仮眠ブース
処方箋収納の静かな空間とした。処方箋の山の片隅に並べられた仮眠ブースは空調の効いた室温と同期させるため天井はないが周囲からはのぞけない間仕切りの高さとした。

ラボ = エントランス + 執務室
社長デスクがワンルーム空間に配置されることでコミュニケーションのとりやすい風通しの良い空間となった。エントランスには陳列棚を設置し自社で製造販売しているオーガニックグラノーラの販売を目指している。
3つのスパンが完全に区切られた空間のリノベーションであったが「カフェ」は働く場と休憩の場が、「レスト」には休憩の場と収納が、「ラボ」には雑貨店と働く場が、それぞれに同居することによってお互いに影響を与え合い創造されていく。今後の変化に期待したい。

Data
竣工:2023年
所在地:福岡県北九州市
用途:事務所
設計期間:2022.07-2022.12
施工期間:2023.01-2023.07
延床面積:698.84㎡

Credit
設計:GREEN ROOM DESIGN
施工:インテリアフルモリ
桧丸太地熱乾燥:小国森林組合
製作家具:軍場製作所
照明:DAIKO電機

九州メディカル
3つの異なるオフィス